目次
1. だるい、疲れる…そんな症状はありませんか?
こんにちは、足利です(^^)
8/2に発売の健康雑誌が「手のひら」を特集してくださる関係で、慌ただしくしておりました。お手紙が 遅くなってしまったこと、ごめんなさい。
コロナウイルスや大雨による災害など不安な日々が続いていますが、皆さま、お加減はいかがでしょうか。
だるい、疲れる、イライラする……そんな症状はありませんか。
その原因が「ストレス」であるケースは、少なくありません。
ストレスは、気づかないところでジワジワと心身をむしばみます。
「日常生活をつづけることを困難にさせる」ことも、多々あります。
本日は、ストレスのお話と、それを撃退する「手のひら」をお届けいたします。
いつでも押せる手のひらで、しっかり対策をしてください。
※ この度の記事は、「手のひらセラピーインストラクター」の講義の中でお話している特別な内容を交えています。ぜひご覧ください。
1-1. ストレス時は、こんな不調があらわれやすい
ポイントが加算されるように、ストレスはたまっていくものです。そして、ストレスに対する反応は、必ず、ココロとカラダにあらわれます。上の症状に1つでも当てはまるものがあるときは、必ず対策をしてください。特に、睡眠に問題がある場合は「うつ」を誘発しやすい傾向があります。
1-2. ストレスに対抗するエネルギーは●●から供給される
ストレスの原因を「ストレッサー」といいますが、ストレスに打ち勝つことで、ストレッサーに対する抵抗力が高まります。ただ、問題なのは、その抵抗力が「1つのストレッサーに限定される」ということです。
例えば、外出できないときのイライラと、仕事に対するイライラ、雨降りで洗濯物が乾かないイライラは、すべてストレッサーが異なります。そのため、外出できないイライラを解消しても、仕事や洗濯物が乾かないイライラを解決することはできません。
また、困ったことに、ストレッサーは違っても、それに対抗するエネルギーはすべて「同じプール」から供給されます。プールとは「生きるための抵抗のエネルギー」です。ストレスはその数と大きさの分だけ、抵抗のエネルギーをごっそり吸いとっていくのです。
「抵抗のエネルギー」には限度があり、空っぽになると、人は生きつづけることができません。そのため「ストレスが命を脅かす」というのは、決して大げさな話ではありません。
1-3. あらゆる変化がストレスを生む
厚生労働省では、ストレスの原因を「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」と定義しています。それは、嫌なことやつらいことだけでなく、嬉しいことや楽しいことを含む「喜怒哀楽」のすべててがストレスを生みだすことを意味します。特に、今日のように、コロナウイルスや長びく梅雨など、社会全体が不安を抱えているときはなおさら、大きなストレスがかかっています。
自分では「まだ頑張れる」「まだ大丈夫」と思っていても、実際にはそうではありません。1-1のようなサインが出ていながら同じ状態をつづけると、ついには、生きるためのエネルギーが空っぽになってしまいます。
2. ストレスには3つの段階がある
ストレスが加わると、多くの場合、ヒトは3段階の異変を生じます。段階ごとに症状は異なり「自分はストレスを克服した」という錯覚に陥ることもあります。けれども、それは一過性のもので「命」というエネルギーを消費している状態です。
ストレスの3つの段階を学び、心身になにが起きているかを正しく知りましょう。
2-1. 心身が戦闘態勢に入る「警告反応期」
「ショック相」と「反ショック相」の2つの相を合わせたもので、心身が最も強く、SOSを出す時期です。ストレッサーを受けてから、6時間〜ひと月程度の期間です。
2-1-1. 不意打ちをつかれた「ショック相」
ストレスがかかってから、6〜48時間くらいの間です。ストレッサーに対する準備が整っていないため受け身になり、真っ向からショックを受けている状態です。体温が低下して、胃や小腸を中心とする消化器に炎症が起こります。
2-1-2. 迎撃態勢を整えた「反ショック相」
ストレスがかかってから、48時間〜ひと月くらいの間です。ストレッサーに対抗する引き金が引かれ、抵抗力が高まっている状態です。交感神経が刺激され、副腎、腎臓、リンパ系がフル稼働して心身を守ります。
2-2. ストレスに勝ったように感じる「抵抗期」
ストレスがかかってから、ひと月〜長くて3か月くらいです。抵抗力が高まってストレスに順応するため、一見、普通の日常生活を送っているように感じられます(実際は、無理をしている状態です)。抵抗期であっても、ストレスが大きすぎて適応できないときは、深刻な病気を発症することがあります。
2-3. 疲れ果てて抵抗力を失う「疲憊期」
長きにわたってストレスがかかりつづけ、心身が抵抗力を失ってしまった状態です。「抵抗のエネルギー」が空っぽになると心身に異変が起こり、そのままにすると「死」に至ることもあります。
※「疲憊期」は「ひはいき」と読みます
3. 各段階で押すべき「手のひら」は?
日常生活のあらゆる変化が「ストレス」を生みます。さらにコロナや大雨の多い不安定なこの時勢、ストレスなく暮らすことはできません。「ストレスをためないようにしましょうね」と言われても、「そうできるなら、もうやっとるわぃ」と理不尽さを覚えてしまうことすらあります。
ストレスは、避けることはできません。だからこそ、手のひらを押して、それに負けない力をつけてください。
3-1. 警告反応期ショック相は「胃」の反射区を押す
ショックを受けてから6〜48時間は心身の準備が整わず、なすすべのない状態です。胃や小腸なのどの「消化器」に強い炎症が起こり、特に日本人は「胃」を壊しやすいといわれます。「胃」の反射区を押して乗り越えて、迎撃態勢を整えましょう。
「胃」の反射区を刺激するときは、押す指の角度を少しずつ変えて、ズキンとする場所を見つけましょう。その部位が胃の反射区のストライクゾーンで、大きな効果を発揮します。
3-2. 警告反応期反ショック相は「副腎」の反射区を押す
ショックを受けてから48時間〜ひと月ほどの、ストレッサーに対する迎撃態勢を整えている時期です。「副腎」の反射区を押すことで、エネルギー準備を加速する「アドレナリン」の分泌を促進するだけでなく、ショックにより下がった血圧を上昇させたり、ストレスに負けない抗体を産生させたりする機能を高めます。
副腎から分泌されるホルモンは、生きる力を高めます。そのため「副腎」の反射区を、日常的に押すことをおススメしています。
3-3. 抵抗期は「背骨下部」の反射区を押す
ストレスがかかってからひと月〜長くて3か月くらいの時期で、抵抗力が高まっているため、普通の日常生活を送っているように見える状態です(実際には、抵抗力を著しく消費しています)。「背骨下部」の反射区を押して副交感神経の働きを助け、心身の緊張を解きましょう。
背骨下部の脊髄からは、大腸の終わりのほうにある下行結腸やS字結腸、膀胱などを支配する副交感神経が伸びています。そのため、「背骨下部」の反射区は、便秘や尿もれ、頻尿の改善にも威力を発揮します。
3-4. 疲憊期は「間脳」の反射区を押す
ストレスがかかりつづけて抵抗力を失うと、心身は警告反応期のショック相に似た状態になります。けれどもこのときは、それに立ち向かい対抗するための力が残っていません。自律神経の最高中枢である「間脳」の反射区を押すのとともに、すぐに受診する必要があります。
疲憊期になると、どんなに精神力がある人でも、自分の力で抜けだすことはできません。必ず、信頼できるかかりつけのお医者さんか、心療内科に行きましょう。その上で、手のひらをしっかり押してくださいね。
4. 反射区と合わせてできること
ストレスを軽減するためにできることは、大きく分けて2つです。
1つ目は、ストレスから距離を置くことです。好きなことをしたりカラダを動かしたりして、気分転換をしてみましょう。
もう1つは、ストレスを解決することです。難易度が高い分、大きな効果を発揮します。ただし、ひとりで頑張ってはいけません。必ず、信頼できる人や、同じストレスを乗り越えた人に相談してください。
目標を持って進むとき、ヒトはストレスに強くなります。あなたでなければできない、やりがいのある目標が必ずあります。それを見つけていきましょう。
5. 8/2発売の雑誌に「手のひら」が大特集されます!
8月2日(日)に発売される健康雑誌に「手のひら」を大特集していただけることになりました。そして、なんと! 編集長さんや担当さんとご一緒の「体験会」も開催する運びとなりました。応援してくださる皆さまのお陰です。ありがとうございます! ぜひ、体験会で直接、あなたの手のひらを押させてください。
近日中に、ご案内いたします!
雑誌を購入してくださったかただけが閲覧できる「秘密のページ」も準備中です。今後も引き続き、ご覧ください(^^)/
6. 執筆者・監修者・引用文献の情報など
6-1. 編集後記
「嫌なことやつらいことだけでなく、嬉しいことや楽しいこともストレスになります」そうお伝えしましたが、ストレスの大きさに点数をつける研究が進んでいます。例えば、配偶者の死が100点、仕事の解雇は50点、結婚も50点、輝かしい成功は30点などです(資料により僅差があります)。
「ライフイベント法+ストレス度」などで検索すると、ストレスの度合いを調べることができます。ご自身のストレスチェックの参考にしましょう。
6-2. 引用文献
こちらのブログは、2020年6月16日(火)にマキノ出版さんより発売されたオールカラーの『全身の不調が消える!最強の手もみ』(足利仁・著)の画像や内容を一部お借りしています。皆さまのお力添えをいただき、著書が2冊連続のベストセラーになりましたことに、心より感謝申し上げます。
6-3. 執筆者と監修者の情報
【このブログの執筆者】
(社)手のひらデトックス協会代表理事・足利 仁(あしかが めぐみ)
使命は、手のひらセラピストさん、インストラクターさんと一緒に、日本を世界で一番元気な国にすること。
【監修者】
医療法人社団 孚誠会 浦安駅前クリニック院長・(社)手のひらデトックス協会理事・佐藤孝彦(さとうたかひこ)
医大生時代より、優れた代替医療を求めて海外を旅する。真心と勇気と節度を持って患者さんと接し、患者さん自身の治療努力を支援する日々を送っている。
※こちらのコラムは、掲載日現在の内容となります。掲載時のものから情報が異なることがありますので、ご了承ください。