これまでの自分ではあり得なかった不思議な心地よさの体験でした
溜池監督。
言葉が見つかりません。
昔から書くことが好きで、実は新聞や雑誌に投稿して採用された経験もあります。
50年以上を生きてきて(自覚はないですが…)それなりの経験を積んだつもりですが、今の自分に、一昨日の出来事を表す言葉はありません。
「事実は小説よりも奇なり」と言います。
それより、自分が小説の主人公になったような気分でした。
8月の男塾合宿が終了した翌日から北海道出張があり、以前に道中のホテルや飛行機内での体験を報告させてもらいました。それは、これまでの自分ではあり得なかった不思議な心地よさの体験でした。
なので心のどこかで、もう一度同じ体験ができたら、という気持ちがあったのだと思います。
一昨日のことですが、ドイツ本社の出張者に同行した約3週間のすべての日程を終えて、後は東京へ帰るのみと、ホッとした気分で秋田の大館能代という空港から飛行機に乗りました。
機内に入ってすぐ、あるCAさんに目が止まりました。
どこか見覚えがあるような気がしました。
もう一度ちらりと見つめ、どうしても気になるので、
思い切って声を掛けてみようと決めました。
ところが、飲み物サービスでその方が来られたとき、逆に先方から
「もしかして、どちらかで一度お会いしていませんでしたか?」と、
声を掛けられたのです。どうやらその方も、私と同じことを思っていたようなのです。
やはり「間違いない」と確信しまして、夏の北海道便の帰りに向かい合いでお話ししたことを伝えると、そのCAさんも、そのときのことを思い出して下さいました。
そうなんです。
目の前にいる方は、男塾合宿の後に向かった北海道の帰りに、機内で親しくお話ししていただいた、あのCAさんだったんです。
再会の瞬間です。
彼女にとってもあの時の出来事は特別だったようで、
鮮明に覚えていてくださいました。
当時は彼女もまだ転職したばかりのため毎日が必死だったようで、最近はようやく慣れてきて仕事に余裕がでてきたとのこと。また私が単身でいることも、よく覚えていてくださいました。
小型機ゆえ前回のように向かい合える構造ではなく、簡単な会話しか出来ませんでしたが、それでも本当に不思議な、夢をみているような時間が流れていきました。
彼女の方から私の名前は?と聞かれたので、口頭で簡単に伝えましたが、帰りがけに名刺を渡そう。
そして、ダメ元で構わないから、一緒に写真を撮ってもらうようお願いしよう! と決心して、ドキドキしながら着陸を待ちました。席を立って彼女に向かったら、またもや彼女から声を掛けていただき、
何と手書きのメッセージが書かれたカードを頂戴しました。
またまた先手を打たれた感じで、こちらもビックリでした!
機内の業務中に時間を見つけて、わざわざ私のためにメッセージを書いてくれていたのです。
カードのお返しに自己紹介して名刺を渡したら、受け取っていただけました。
一緒に写真を撮っていただくお願いも快く引き受けてくださり、こちらも感激でした。
連絡先が分かれば写真を送りますと伝えましたが、さすがにこれは、ちょっと行き過ぎだったようです。
相変わらずの、彼女の丁寧な対応に改めてお礼を申しあげ、機内をあとにしました。
戦略会議の中でしたか、機内の出会いがきっかけで結ばれたカップルの話しを教えていただきました。
私の場合はそういうことではありませんが、何とも不思議な、心地よい体験で、何だか家内との婚約時代を思い起こさせてくれて、ウキウキした気分で帰宅できました。(もちろん、家内との関係を改めるという訳ではありませんが)
いま改めて振り返ってみて、彼女はあの時どんな気持ちだったのかと想像します。
業務上の偶然(奇跡?)とはいえ、私と同様に、何か楽しい気分でいてもらえたら嬉しいですね。
二度あることは三度ある、と言いますから、お互いに楽しい気持ちを持ち続けていたら、ひょっとするとまたどこかで彼女に会えるかも知れません。
まだまだこれからも、思いもよらない不思議な体験が待っているような気がして、何が起こるか楽しみです。
50代 Aさん